内容説明
国旗・国歌への職務命令による「忠誠」の強制は許されるのか?裁判を起こした弁護団代表が、歴史を振り返り、法規範を総点検してその違憲・違法性を明らかにする。
目次
1 神奈川県立学校で今どんなことが起きているか(起立・斉唱強制に関する県教育行政の歩み;各学校における強制の実態 ほか)
2 「日の丸・君が代」と学校儀式の歴史(なぜ歴史をふりかえるのか;明治憲法下の学校教育における日の丸・君が代の位置づけ ほか)
3 この裁判に適用される法規範(思想・良心の自由の保障;表現の自由の保障 ほか)
4 国旗・国歌に対する忠誠義務は存在しない(教職員の職務上の義務の根拠―地方公務員法と職務命令;法令上の義務は存在しない ほか)
5 「歴史の記憶」は消せない(「戦後40年」の日本とドイツ;「歴史の記憶」が抹殺されようとしている ほか)
著者等紹介
大川隆司[オオカワタカシ]
1940年、横浜市に生まれる。1964年、東京大学経済学部経済学科卒業。同年、労働省に入省するが、その後進路を変更、68年弁護士登録を行う(第二東京弁護士会、のち84年、横浜弁護士会に登録換え)。以来、教科書検定訴訟(家永訴訟第1次・2次・3次、及び高嶋訴訟)にかかわり続ける。また86年から現在まで、史上最大の思想・言論弾圧事件、横浜事件の再審請求訴訟(第1次・2次・4次)にとりくんできた。その一方、住民訴訟、情報公開訴訟を手がけてきたが、市民オンブズマン運動の高まりの中で、97年3月、「かながわ市民オンブズマン」を設立、代表幹事となる(00年4月~05年10月には全国市民オンブズマン連絡会議代表幹事を兼務)。05年7月提訴の神奈川「こころの自由裁判」弁護団代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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たろーたん