内容説明
“開かれた歴史認識”の共有をめざす日・中・韓3国の研究者・教師らが、3年間・10回の国際会議を重ね、共同編集・執筆した近現代史入門書。
目次
序章 開港以前の3国
第1章 開港と近代化
第2章 日本帝国主義の膨張と中韓両国の抵抗
第3章 侵略戦争と民衆の被害
第4章 第二次大戦後の東アジア
終章 21世紀の東アジアの平和のための課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のりみつ
1
日中韓の歴史認識をすり合わせるために書かれた本・・・らしい。いわゆる歴史観の話は割愛するが、気になる点がいくつか。近現代史と銘を打つ以上、各国の近代化について(なぜ中国は遅れ、朝鮮は失敗する一方で、日本は早々に成し遂げられたのか)と、現代の東アジアが抱える問題の歴史的な原因についてはきちんと掘り下げるべきなのだか、割いているページが薄すぎる&内容が軽すぎる。特に戦後史はもっと分量割かないと、戦争から現在の世界がどう再構築されたのかがわからない。あと、東アジアと言うなら、モンゴルと台湾もいれてくれ。2012/05/06
りぃ
1
『大人のための近現代史』が興味深かったので比較用に……予想通りの内容。「共同の歴史を」とまとめられているが、本書の約3年後に出版された『大人の~』では不可能とされている、この溝は今後どうなるか。2010/05/14
ぴろし
0
蔵書印ぽち。2015/01/17
ねぎとろ
0
中国・朝鮮の近代史に何があったのかを知るにはそこそこの分量。分析は甘いし、端々に奥歯に物が挟まったような記述があって、なんだかなあという感じ。統一感がないのは仕方ないのかもしれないが、もうすこし近代史としての見通しを描いてほしい。戦後史の中に、北朝鮮の記述はろくにないし、文革もなし。どうせなら倍くらいの分量で、徹底的にやれば面白い本になったのかもねえ。2014/11/15