内容説明
1945年日本敗戦、日本人の多くは「だまされた」と言った。そして60年後の今、再び「だまされた」と人々は言うのか。
目次
1 “国民的英雄”中坊公平が果たした役割(「中坊幻想」から目が覚めた理由;「統治主体意識」を説く欺瞞 ほか)
2 “タカ派”と“宗教”の癒着が腐食させる民主主義(なぜ少数意見・異論が排除されるようになったのか;自公連立がもたらしたもの ほか)
3 戦前から戦後へ連綿と続く「無責任体制」(石原莞爾‐辻政信責任ライン;「国家」を背負う瀬島龍三 ほか)
4 「自己」を溶かす日本人(スターリン感謝運動;リクルートの「社畜」適性検査 ほか)
5 伊丹万作「戦争責任者の問題」と六〇年後の日本(日本人にとっての「自己責任」;「戦争責任者の問題」の危険性)
著者等紹介
魚住昭[ウオズミアキラ]
1951年、熊本県生まれ。75年一橋大学法学部卒業後、共同通信社に入社。司法記者として東京地検特捜部、リクルート事件などの取材にあたる。在職中に元大本営参謀の瀬島龍三の戦中・戦後を描いた『沈黙のファイル』(共著、新潮文庫)を著す。96年退社、フリージャーナリスト
佐高信[サタカマコト]
1945年、山形県生まれ。慶応義塾大学法学部卒業後、高校教師、経済誌編集長を経て、評論家
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感想・レビュー
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ふう
7
対談の形のせいなのか、読み易すぎて困った。もっともっとじっくり考えて読み進めたいのに、一つ一つ立ち止まって考えるためには、対談という形は向いていないのかもしれない。単に考えようとするゆとりをもたずに文字だけ追ってしまっただけなのかなあ。 百田さんが沖縄の二紙をつぶさなあかんと言って紛糾したけれど、国(自民党)がつぶしたいマスコミ=国民をだまさないマスコミの存在を大切にしなくては。魚住さんは『野中広務 差別と権力』で見せたパワーがもっと欲しかったな。いろいろと次に読むべき本が見えてきた。2015/06/27
kurayuki
2
日本国民!また、だまされてないか?かつての戦争に国民はだまされて参加させられちゃったんだよねーと思っていたら、まただまされるよ。