内容説明
畑が豪華マンションになり、マクドナルドが出現し、マイカーが走り、携帯電話が鳴り響く…。麻婆豆腐の故郷・四川省成都で日本語を教えてから6年。素顔のつきあいだから見えた、中国と教え子たちの現在・過去・未来。
目次
プロローグ シルクロード・文化大革命・そして天安門
1 中国社会で生活するということ―日本語教師日記帳(1994年~1995年)(西南交通大学はじめの一歩;日本語教師生活あれやこれや)
2 21世紀、変貌する成都
3 日本社会で生きること―来日した教え子が体験したニッポン
エピローグ 「国と国」よりも「人と人」として
著者等紹介
芦沢礼子[アシザワレイコ]
1963年、東京都文京区に生まれる。高校生のときから中国に興味を持ち、東京都立大学在学中は中国現代史を専攻。卒業後、情報検索会社に就職。1994年から1995年にかけてインターンシップ・プログラムから、中国四川省成都市の西南交通大学に派遣され、日本語を教える。帰国後、女性雑誌の編集に約6年間たずさわり、2001年5月独立。もっかライター・エディターとしての自立をめざして、修行中
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感想・レビュー
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Hatann
3
著者が1994年から95年にかけて西南交通大学で日本語講師を務めた経験談と、5~6年後にあたる2001年当時の教え子たちの近況談からなる。前者だけならありがちだが、言語学習をきっかけに両国の架橋となりえた若者の「その後」の生き様を描いたところに価値がある。多くの学生たちが日本との関わりを持っており、著者の大いなる貢献が伺える。95年から01年にかけて成都の都市化は目覚ましく、格差問題は既に大きな問題だったらしい。更に15年以上が経過して中国が経済大国になった今、彼らが如何に考え生活しているのかが気になる。2018/06/24
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- 和書
- ころべばいいのに