内容説明
五年生の元太の宝物は、おじいの形見のカメ石ゴロタだ。元太は、困ったことがあると、願いごとを唱え、カメ石ゴロタを投げる。その効力か、元太たちのクラスに、若い男の先生を連れてきた。おばあの弟、ゴサクじいの息子、タケオさんが、モンゴルから、帰ってきた。モンゴル人の奥さんと、元太と同学年の少女を連れて。馬頭琴の調べにのって、オコジョの村を舞台に、元太と、はだか馬にのるモンゴルの少女、ヨンヒルの、オコジョ探しの冒険。モンゴルに思いをはせる、雄大なスケールの、創作童話の誕生。
著者等紹介
北原しんいち［キタハラシンイチ］
本名、北原真一。群馬県水上町生まれ。井野川潔、早船ちよ夫妻に児童文学の指導を受け、童話雑誌『子ども世界』に作品を発表。小説、エッセイも書く。文芸誌『弧悦』主宰。さいたま文芸家協会、児童文化の会、人間学研究所に所属している
永野英昭［ナガノヒデアキ］
１９３１年生まれ。単行本のさし絵としては、『かあさんの山』けやき書房刊が初出。創文社刊の山の雑誌『アルプ』に画文を掲載。他に、同社刊の『山のＡＢＣ』『山の組曲』にも寄稿
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