内容説明
「もの」を作り、商い、使ったことの記憶・記録は、暮らしの場・風景・感覚をあとづけて、日常の陰りを写し出す。それはまた、伝承的な生活様式がどのように今日につながったか、ここに至るまでの多様な推移・変容・忘却の過程でもある。「もの」をめぐる多様な問題を追及。
目次
1 職と職人・道具と民具(職人を考える;「諸職」あるいは「職人」とその用具 ほか)
2 ものとわざの伝播(箱鞴―火を熾す装置;アルミ鍋の受容)
3 くらしの場の変容と記憶(沖縄の「町」の形成;八重山の村落の変遷 ほか)
4 記録された技術(宮古・八重山の『鍛冶例帳』からみる材料鉄と鉄器加工技術;宮古・八重山の『鍛冶例帳』からみる鉄製品)
5 もの・わざ・からだと資料化(仕事と身体―デジタル画像の利用;セラ・コレクションとその背景 ほか)
著者等紹介
朝岡康二[アサオカコウジ]
1941年京城に生まれる。東京芸術大学大学院芸術学修士卒業。国立歴史民俗博物館名誉教授。文学博士。専門は冶金学・鍛冶技術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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