内容説明
三世紀後半から七世紀中頃まで、天皇陵に治定されていた巨大前方後円墳が、日本の歴史の中で時の支配者にどのように扱われてきたか。奈良・平安・鎌倉・室町・江戸・明治時代、各々の時代背景と共に、天皇陵とは何かを考古学的に考察。
目次
1 天皇制確立前の天皇陵
2 奈良時代の古墳
3 平安時代の古代天皇陵(十陵四墓制をめぐって)
4 鎌倉時代の古代天皇陵(『阿不幾之山陵記』をめぐって)
5 室町時代の古代天皇陵(築城による古墳の破壊)
6 江戸時代の古代天皇陵(公武合体と陵墓)
7 明治時代の古代天皇陵
8 鼎談 中国の皇帝陵を語る