目次
桐壺巻…「つたはりぬる」内侍のすけ―老い人の起爆力
帚木巻…「なよびかなる」交野の少将―ドンファンを超えるもくろみ
空蝉巻…「ひだり右に苦しき」小君―処世の原点
夕顔巻…「まじらひつく」右近―秘密の死守
若紫巻…「たばかる」王命婦―「せめありか」れて
末摘花巻…「はしたなる大きさの女」―貧窮のリアリティー
紅葉賀巻…「心なき」犬君―「いじめ」の役割
花宴巻…「突きしろふ」女房たち―世渡りの洞察力
葵巻…「口ごはき」供人たち―笠に着るペーソス
賢木巻…「うちしはぶく」神官の者ども―情念沈黙の条件〔ほか〕
著者等紹介
加藤宏文[カトウヒロフミ]
1938年、京都市に生まれる。1962年、広島大学文学部文学科(国語学国文学専攻)卒業。京都府立加悦谷(かやだに)高等学校、大阪府立豊中、池田両高等学校教諭を経、1990年4月、山口大学教育学部助教授、1993年10月、同教授、2001年3月、同停年退官。その後、山口大学教育学部、同人文学部、福岡教育大学、北九州市立大学文学部、山口県立大学国際文化学部非常勤講師を経る。2005年4月、宇部フロンティア大学人間社会学部児童発達学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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