内容説明
今宵訪ねたい首都圏13カ所の、流転の飲み屋史。
目次
新橋
新宿
渋谷
池袋
大井町
神田
赤羽
西荻窪
吉祥寺
溝の口
横須賀
野毛
船橋
著者等紹介
フリート横田[フリートヨコタ]
文筆家・路地徘徊家。昭和54年(1979年)築地生まれ、幼少期は江東区東陽、その後は茨城で育つ。出版社勤務を経て、独立後は編集集団「フリート」を立ち上げ、代表取締役を務める。タウン誌の編集長を経験したほか、現在も街歩き系ムックや雑誌の執筆・編集を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
31
街は生き物なんだと思います。かつてヤミ市といわれていた名残を感じさせる街は、役目を終えたような姿を見せるときも、いまだ健在とばかりに、活況を感じさせることもあります。ここに紹介されているすべての街を歩いたわけではありませんが、どこかに既視感のような思いが浮かぶのは、私の年齢のせいなのでしょうか。きれいに整備される街も、否定はしませんが、なくなってから後悔はしたくない。関西の出版社が、この著書を出版しているのは、やや複雑な気持ちです。2017/12/12
ケロコ
25
【図書館】これはおっちゃんの領域である。(偏見?)ケロコはおばちゃんなので、おっちゃんの領域に入るのはタブーなのではないかという危惧有り。でもおばちゃんだからこそそろそろ受け入れてもらえるかも?という期待はある。それでもなんとなく居心地の悪さを予感できるので遠巻きに見ているくらいが丁度いいのかもしれない。2018/06/03
Bo-he-mian
14
きのうも仕事帰りに「溝の口西口商店街」にふらっと酔って…じゃなくて寄って(笑)、ホルモン焼きうどんと生ビールを流し込んだ身には、他人事とは思えないのが本書。戦後、空爆で焼け野原になった東京は、あちこちに青空市場が立ち、どこから調達したのか判らない出自のいかがわしい商品が並べられ、警察もそれを取り締まるような余裕はなかった。こうして生まれた「ヤミ市」の露天はやがて屋根や壁ができ、バラックが立ち並ぶ路地へ、そして商店街や飲み屋街へと変貌して、それが現在の東京の街の「基礎」になった。2019/05/26
チョビ
3
戦後にいっぱいあった闇市の跡地に今も残る東京、神奈川の酒場の記録。ああ、こういうところに出没してますねー、自分ww。懐かしいというより現在進行形で使っているだけに、次はココ行ってみようとか思いましたねー。ガイドではあるけど、あまりこういうところに行かない方にも、見たことないけど何となく知っているノスタルジーに浸れるかと思います。2017/11/29