出版社内容情報
飾らなくて、質がよく、いいものを作りつづけ、人々から愛される。そんな銀座ウエストが大切にしている企業哲学の“ひみつ”に迫るエッセイです。
内容説明
銀座の“真摯”な老舗洋菓子店の企業哲学。
目次
第1章 喫茶室の風景
第2章 リーフパイとドライケーキ
第3章 銀座とウエスト
著者等紹介
木村衣有子[キムラユウコ]
文筆家。1975年栃木生まれ。18歳からの8年間、京都に暮らし「恵文社一乗寺店」「喫茶ソワレ」で働きながらミニコミを刊行。のち、東京に転居。お酒を題材ニしたミニコミ『のんべえ春秋』編集発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もんらっしぇ
60
銀座つながりでもう一冊。積読解消。お菓子自体の解説を期待したのですが、会社としての成り立ちや背景に視点が置かれ予想していたものと違っていました。しかし、真摯に、そして柔軟に、お菓子と向き合っているウエストの企業姿勢がよくわかり納得。二代目社長や工場長、デザイナー等様々な関係者への取材も丁寧で、ただの企業紹介本になっていないところも好感が持てます。銀座の老舗有名菓子店なのに、偉ぶらず、胡坐をかくこともなく、あくまで謙虚で誠実。そんなウエストの「精神」がよく描かれています。 2020/12/28
♪みどりpiyopiyo♪
50
可憐で誠実で懐かしくて新しいお菓子。純真でノスタルジックでロマンティックな喫茶室。モダンで軽やかな意匠。大好きな銀座ウエストのご本を読みました♪ ■表舞台の華やぎと地道な日々、研ぎ澄まされたホスピタリティと伸びやかな職人たち。ウェイトレスの所作。白いテーブルクロス。クリーム色の包装紙。飾らなくて、ほんとに質がよく、品がいいもの。真面目さ。折り目正しさ。おいしさ。■のんびり穏やかでほのぼのとしたブランドイメージを持っていましたが、知れば知るほど その実直さに惚れ直し益々大好きになりました (ღ′◡‵)(→続2017/06/10
あじ
50
表紙のドライケーキ(クッキー)やリーフパイを眺めて見て下さい。形が均一ではありませんよね。丸は丸でもほんの少し歪んでいますし、棒状の物は緩いくびれも見られます。そうウエストのお菓子は、すべて職人の手作りなのです。パリッと糊が効いた経営哲学を柱に、製造部、販売部が一丸となって取り組んでいる様子が詳細に書かれています。先代の教えを踏襲しつつ、二代目は時代に柔軟に適応しウエストを導いています。良き従業員がいる会社には、良き経営者がいる。著者はそこに惹かれているようです。勿論、味も申し分ないからなのでしょう。2014/08/09
わんこのしっぽ
38
職場での頂き物で一番好きなウエストのリープパイ(#^^#)もちろんタイトルを見て速攻図書館予約。そしてやっと手元に。品質に拘って「いいもの」を求める姿勢が凛としていて美しいとさえ思えてくる。リープパイ、ドライケーキ等々、手作業での製造過程が多い事や、商品によってバターの生産地まで変える事に驚きながらも、そこまでの拘りがあるから人を引き付けるのねと納得も。最近食べてないから食べたいな…。そして青山ガーデンで癒しの時間を過ごしたい。2014/07/24
も
25
読了待たずして銀座ウエストに駆け込みたくなる1冊。社是が「真摯」とは。でもそれがひとつひとつの商品に表れていますよね。ヴィクトリア好きを母に持つ私が小さなころから親しんだお菓子のひみつがたーっぷり詰まっていて心が躍ります。多くの人に愛される理由がわかりました。2014/12/16