目次
第1部 単語編―フランス語の単語の様々な顔(フランスパンとお箸―意味の抽象性と多義性;スイーツや童話の主人公の名前―ものの名前と比喩(1)
道具と動物の名前―ものの名前と比喩(2)
自転車はv´elo?bicyclette?―一つのものに複数の名前
先生はprof、警官はkeuf―省略語、逆さ言葉
フランス語の語彙の学習について―言葉は生きている)
第2部 文編―フランス語の解きほぐし方(君のことはよく分かっている―フランス語はコンパクト;働きかけとその結果―フランス語は他動詞が好き;自分に働きかける?―再帰構文のしくみ;事故はやってくる?―何でも動きで表わすフランス語;〓aとon―主語は主語でも;Paul-Marieは男?女?―右に展開するフランス語)
著者等紹介
春木仁孝[ハルキヨシタカ]
大阪大学名誉教授。大阪大学大学院文学研究科博士課程中途退学、ストラスブール第2大学DEA修了、パリ第4大学博士課程修了。第3課程博士(フランス言語学)。専門、言語学・フランス語学
岩男考哲[イワオタカノリ]
大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程修了。博士(言語文化学)。現在、神戸市外国語大学准教授。専門、言語学・日本語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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孤島天音
5
日本語は直喩的命名を、フランス語は隠喩的命名を好む傾向にある。日本語はパーツが先に、フランス語はコアが先に来る。どちらが優れているわけではないけど、今後はフランス語的に物事を考えることも増えそう。2023/06/11
てつこ
3
認知言語学の観点から、フランス語と日本語の発想の違いを解説した内容。フランス語を扱う上でのヒントを多く得ることができた良書。語彙の多層性や逆さ言葉など名詞の広がりは学習者泣かせかも。フランス語は他動詞優位の言語という話題から派生して再帰動詞の解説を行う章が特に参考になった。再帰動詞の扱いが上手くなりそう。この本には載っていないけど認知言語学で動詞の活用も解きほぐせるのだろうか?という疑問が出てきた。2022/10/27
icon
2
partir, sortirの違いは、sortirは目的を持って出ていくこと。付き合ってる時もIl sort avec Miaみたいな 三日月のようなパンではなく、三日月. 隠喩的。 partirはその場を出ていけ。よーいどんもPartez. 綿菓子はbarbe à papa metonymy: やかんが沸いている(正確にはやかんの中の湯) poubelleが容器を提示したからゴミ箱と呼ばれる。ギロチンなども人の名前。2025/04/05
Ito Taisei
1
フランス語と日本語を構造的に説明する場面が欲しかった。2022/11/28