内容説明
沖縄、奄美、ミクロネシアの調査をふまえ、音声としての日本語を透察し、表記への提言をおこなう。
目次
日本語教育と国語教育―その間から
語頭の音節形成通鼻音について
沖縄北部方言における一音節名詞アクセントについて
東京語の音節構成
現代世界の文字―比較文字論
日本のローマ字
ローマ字論者の言いぶん
現代日本語における助詞分類の基準―助詞の相関
北をミレ 南だけをミサセルな
平良市(宮古島)における所の呼びかた〔ほか〕
著者等紹介
日下部文夫[クサカベフミオ]
1917年2月8日、石川県金沢市生まれ。新潟県立長岡中学、第八高等学校を経て、1940年東京帝国大学文学部言語学科を卒業。北京で日本語教育に携わる。戦後すぐは、日本語辞書の編纂、タイ語研究、ローマ字教科書作成などの仕事をする。日本大学文理学部言語学担当非常勤講師を経て、岡山大学、南山大学、東京外国語大学、新潟大学で助教授、教授を歴任する。日本語を対象とする記述言語学者で、ローマ字論者。独自のローマ字表記案をもつ。沖縄・奄美・ミクロネシアの方言調査や、音声・音韻論にもとづく、表記の標準化の研究などがある。日本語教育や文法、語彙体系などについての論考もある。2014年2月14日、97歳で没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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