感じのよい英語 感じのよい日本語―日英比較コミュニケーションの文法

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感じのよい英語 感じのよい日本語―日英比較コミュニケーションの文法

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  • サイズ B6判/ページ数 138p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874246443
  • NDC分類 835
  • Cコード C0080

出版社内容情報

人とつきあうときの表現について、日本語と英語で比較する。相手を傷つけないことを重んじた消極的な丁寧さではなく、相手とのよき関係を結ぶための、積極的に相手に近づくことを重視した対人関係表現を考える。

 書名を見て、やや聞きなれない言い方だという印象を持たれる方が多いかもしれないが、本書で述べたかったことは、いわば「対人関係の言語表現」である。社会の中で人とつきあうとき、どんな表現を使うか、日本語と英語の場合をくらべてみたいという考えが中心になっている。                                
 「待遇表現」という言い方は通りがよいかもしれないが、それでは上下関係を中心とした丁寧な表現という印象を与える。ここで問題にしたかったのは、人とつきあうときの、とくに対等のいわば横並びの人間関係を中心とした言語表現について、日本語と英語の場合を比較対照して考えるということである。現代のとくに若い人にとって、これは関心の深い問題であり、これからの国際社会で中心的な問題となると思われる。 
 最近よく論じられる、相手の体面を傷つけないことを重んじた消極的な丁寧さということでなく、相手とのよき関係を結ぶための、積極的に相手に近づくことを重視した対人関係表現というものを考えたいというのが著者の意図である。

第1章 呼びかけと親愛文末
1 英語と呼びかけ
2 英語の呼びかけ
3 名前に対する思い入れ
4 英語の呼びかけの機能
5 英語の文末表現

第2章 「感じのよさ」と場の共有
1 経験を分かち合う「くる」
2 感じのよさと補助動詞
3 補助動詞の日英対応
4 補助動詞の付加
5 終助詞と場
6 「その人」と「あの人」
7 親愛と共存

第3章 話の展開―対話と共話
1 あいづちはInterruptionか
2 日本語のあいづちと英語
3 英語の未完文末
4 日本語の未完文末
5 談話の展開に見る日英の意識

第4章 言語行動の対照
1 依頼表現の比較
2 場づくり
3 Explanation vs. apology
4 thanking and apology
5 wishing good luck
6 general vs. specific

第5章 言語表現と対人関係
1 個人と家族
2 家族の間
3 過去の関係への言及
4 人間関係と評価
5 日本語話者と英語話者のつきあい
6 音声上の対照

【著者紹介】
水谷信子(みずたにのぶこ)
 1929年東京生まれ。東京女子高等師範学校文科修了。東京大学文学部卒業。ミシガン大学大学院に留学。1953年から日本語教育に従事。国際キリスト教大学助手、スタンフォード大学日本研究センター教授などを経て、1986〜1995年にお茶の水女子大学教授。1996〜2014年明海大学教授。2014年退任。
 1970〜1974年ラジオ「百万人の英語」講師。
 1998〜2000年日本語教育学会副会長。
 著書に『An Introduction to Modern Japanese』(ジャパンタイムズ 1977, 共著)、『Nihongo Notes 1-10』(ジャパンタイムズ 1977-1990, 共著 : 1986年国際出版文化賞受賞、現在は新版 2011)、『日英比較話しことばの文法』(くろしお出版 1985)、『総合日本語中級』(凡人社 1987)など多数。

内容説明

日本人の英語はなぜ失礼に開こえるのか?相手を傷つけないことを重んじた消極的な丁寧さということではなく、相手とのよき関係を結ぶための、積極的に相手に近づくことを重視した対人関係表現を考える。

目次

第1章 呼びかけと親愛文末(英語と呼びかけ;英語の呼びかけ ほか)
第2章 「感じのよさ」と場の共有(経験を分かち合う「くる」;感じのよさと補助動詞 ほか)
第3章 話の展開―対話と共話(あいづちはInterruptionか;日本語のあいづちと英語 ほか)
第4章 言語行動の対照(依頼表現の比較;場づくり ほか)
第5章 言語表現と対人関係(個人と家族;家族の間 ほか)

著者等紹介

水谷信子[ミズタニノブコ]
1929年東京生まれ。東京女子高等師範学校文科修了。東京大学文学部卒業。ミシガン大学大学院に留学。1953年から日本語教育に従事。国際キリスト教大学助手、スタンフォード大学日本研究センター教授などを経て、1986~1995年にお茶の水女子大学教授。1996~2014年明海大学教授。2014年退任。1970~1974年ラジオ「百万人の英語」講師。1988~2000年日本語教育学会副会長。著書に『Nihongo Notes 1‐10』(ジャパンタイムズ 1977‐1990、共著:1986年国際出版文化賞受賞、現在は新版 2011)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

29
英語。感じのいい話し方を英語と日本語で突き詰めると、よくわからん。文法はとにかく難しい。イントネーションやワードチョイスは大事。しかし、ここで語られているのはアメリカ英語との比較。第二言語としてコミュニケーションをとるなら、ストレートな言い回しもありなんじゃないかと思った。2020/09/01

シロクマとーちゃん

6
日本人の英語は英語ネイティブの人からしたら高圧的な感じに響くことがあるらしい。なぜだ?この本はそこにこだわって英語と日本語のおもてなし表現の違いを明らかにした、目から鱗の一冊。英語では、語尾を上昇調にする(たとえば、名前の呼びかけをつける、付加疑問文にする、huh? right? you know? などをつける)という、非常に簡単な方法で、親愛の情を表している。一方、日本語では、「いく」、「おく」、「みる」、「やる」などの補助動詞を多用することで場の共有を醸し出す。2016/05/30

紫苑@低浮上

3
大学図書館。課題2019/01/09

Hirotaka Negishi

2
なるほどと思うところ多数。 気付かされたことも少なくない。 英語でコミュニケーションする相手は、欧米圏だけでは無い中で、どう相手の文化と折り合いをつけながら、円滑にコミュニケートするかは重要なテーマだと思う。2015/08/16

yasukotta

1
 日英語におけるコミュニケーションについてのエッセイで非常に読みやすく、あっという間に読了しました。日本語が母語の英語学習者及び英語が母語の日本語学習者が互いの言語活動や文化で感じる違和感の一因は何か、ということが示されています。一番興味深かったのは第3章の「4 日本語の未完文末」です。日本語の「から」と英語のbecauseはどのように使われるか、翻訳でどのように言語化されるか、についてです。2020/12/01

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