異言語教育展望 - 昭和から平成へ

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  • サイズ A5判/ページ数 244p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784874245903
  • NDC分類 375.89
  • Cコード C1082

出版社内容情報

昭和40年代から半世紀にわたって英語教育に携わってきた著者がまとめた時評集。英語教育が幕末から繰り返し続ける過ちとは? 真に国際化するために必要な英語教育とは? これからの英語教育を照らし導くメッセージが集結。

1 <昭和40年代> 高度経済成長期 

 米国文学作品の英国版 ―異本化の傾向について―
 言語の役割と「数学世界一」―日・英語の対比を中心に― 


2 <昭和50年代> 安定経済成長期 

 「はだいろ」思考の点検―ふたたび,言語と数学について― 
 外国語を教えるとはどういうことか  
 国際的にみた日本人学生の英語学力  
 英語教育の独立  
 日本人にとっての英語教育  
 この状況をどう考えるべきか  
 問われる英語教育の進むべき道  
 「話せない英語」の背景  
 発信能力以前―異文化体験のイミ― 


3 <昭和60年代> バブル経済期 

 英語教師の知識と個性  
 国際化時代の英語教育のあり方  
 世界の教育事情を英語で読む  
 文化としての余暇  
 広い視野の中で英語をとらえる  

4 <平成元年代> バブル崩壊・大不況期 

 知的能力と外国語学習―国際的な視点から―
 国際理解教育を考える―何を,どうしたらよいのか―
 古くて新しい「実用か」「教養か」
 日本の英語教育にとって韓国・朝鮮とは何か
 リスニング・テストと大学入試
 諸外国の外国語教育
 日本人のメンタリティと異言語学習
 英語に対する学習者の意識はどう変わってきたか
 「平泉・渡部論争」とは何であったのか
 もしも小学校から英語があったら
 なぜ,いま第2外国語なのか―言語・文化の3点測量―
 韓国の外国語教育事情
―なぜ第2外国語の中学導入に踏み切ったのか―  


5 <平成10年代> 大不況期

 英語教育と「ハードル」
 国際的にみた外国語教育の動向
 連携授業を考えるために
 大学英語教育の行方


6 <平成20年代>  経済混迷期

 小学校英語教育のこと
 歴史の教訓と異言語教育
 「英語が使える日本人」の国際感覚
 英語教育論のための前提条件

【著者紹介】
大谷泰照(おおたに やすてる)
昭和8年,京都府生まれ。昭和31年,大阪市立大学文学部卒業。
桃山学院大学,関西大学,大阪大学,滋賀県立大学,名古屋外国語大学,各教授を歴任。
大阪大学名誉教授,滋賀県立大学名誉教授。言語教育政策専攻。
著書:『日本人にとって英語とは何か』(大修館書店,平成21年度大学英語教育学会賞学術賞),『時評 日本の異言語教育』(英宝社),ほか。
編著書:『世界の外国語教育政策』(東信堂),『EUの言語教育政策』(くろしお出版),ほか。