児童文学批評の新地平<br> “共感”の現場検証―児童文学の読みを読む

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児童文学批評の新地平
“共感”の現場検証―児童文学の読みを読む

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784874245378
  • NDC分類 909.04
  • Cコード C0095

出版社内容情報

感動とはなにか。読後の「心地よさ」に抵抗して、その「感動」の正体を探る。雑誌『日本児童文学』編集長でもある著者が、「児童文学」への批評的な関心により執筆してきた、書きおろしを含む21篇を収録(シリーズ第二巻)。

感動とはなんだろうか。読後の「心地よさ」に抵抗して、その「感動」の正体を探る。雑誌『日本児童文学』編集長でもある著者が、「児童文学」への批評的な関心により執筆してきた、書きおろしを含む21篇を収録(シリーズ第二巻)。

I 九〇年代からゼロ年代へ
1 いわゆる「ボーダーレス」作品の言葉をとらえる試み――<ばなな的香織のことば>を中心に
2 戦後五〇年・児童文学の対<子ども>意識メモ
3 「共感」の現場検証――『夏の庭』『宇宙のみなしご』『西の魔女が死んだ』に感動したあなたへ
4 透明な不安から身体の手応えへ
5 生き残りの生き方
6 再び地に足をつけるゼロ年代児童文学への期待――続・透明な不安から身体の手応えへ

II 意識的に読む
7 「児童文学」の「意識」としての児童文学批評が児童文学を鍛えるということについて
8 総天然色の人生とセピア色の悲しみ――<生きる>の書き手、日比茂樹
9 外へ「放す」こと――あるいは「語り」への信頼
10 <自然>指向の甘いわな
11 終わらない・終わりたい・終わる・終わればぁ?――現代日本児童文学「終わり」考
12 実感体感「歯型」考
13 厳然 VS もやもや――岩瀬成子作『朝はだんだん見えてくる』×伊藤遊『えんの松原』

III 「世界」と児童文学の間で考える
14 児童文学は「わたし」と世界をつなげるか――「加藤典洋」を児童文学論として読む
15 『わたしたちのアジア・太平洋戦争』体験から児童文学を考える
16 『あのころはフリードリヒがいた』『弟の戦争』合評研究会後記
17 『まぼろしの犬』おわりの発言
18 戦争児童文学を概観する
19 もしもしと呼びかけ続けて――『りかちゃんの国語科通信』(梨の木舎)という伝え方
20 上橋菜穂子『獣の奏者』を新しい戦争児童文学として読む
21 子どもの貧困にきく児童文学

【著者紹介】
『日本児童文学』編集長、「子どもの本・九条の会」運営委員。
1961年宮崎県高千穂町生まれ。86年、東京学芸大学大学院修士課程修了。著書に『りかちゃんの国語科通信―出産、子育て、南米の旅の巻』(梨の木舎 2008年)。共編著書として『わたしたちのアジア・太平洋戦争』全三巻(童心社 2004年)など。

内容説明

「心地よさ」に抵抗し「感動」の正体を探る。

目次

1 九〇年代からゼロ年代へ(いわゆる「ボーダーレス」作品の言葉をとらえる試み―“ばなな的香織のことば”を中心に;戦後五〇年・児童文学の対“子ども”意識メモ;“共感”の現場検証―『夏の庭』『宇宙のみなしご』『西の魔女が死んだ』に感動したあなたへ ほか)
2 意識的に読む(「児童文学」の「意識」としての児童文学批評が児童文学を鍛えるということについて;総天然色の人生とセピア色の悲しみ―“生きる”の書き手、日比茂樹;外へ「放す」こと―あるいは「語り」への信頼 ほか)
3 「世界」と児童文学の間で考える(児童文学は「わたし」と世界をつなげるか―「加藤典洋」を児童文学論として読む;『わたしたちのアジア・太平洋戦争』体験から児童文学を考える;『あのころはフリードリヒがいた』『弟の戦争』合評研究会後記 ほか)

著者等紹介

西山利佳[ニシヤマリカ]
『日本児童文学』編集長、「子どもの本・九条の会」運営委員。1961年宮崎県高千穂町生まれ。86年、東京学芸大学大学院修士課程修了。関英雄記念評論・研究論文(日本児童文学者協会)入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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純子

18
学生に戻ったような気持ちで読んだ。固い頭ではなかなか理解出来なかったけれど。というより、そもそも児童文学をほとんど読んでいないのだ。「ボーダーレス」作品とは「大人の読者」と「子どもの読者」の境界が明らかではないものを言うのだとか。わたしの好きな森絵都などもこのなかに入るのか。いくつかの作品を評価しつつ、心地よい作品の中につかりきってしまうことに抵抗を感じるという。ヤングアダルト向けとは違う「児童文学」というものの評論のようなのだが、うまく理解できてないもどかしさ。とりあえず、「児童文学」を読もうと思う。2017/10/29

菱沼

2
初出時に読んだものもあったはずだけれど、西山利佳さん独自の切り口が面白く、職場から帰る電車の中で読んで一駅乗り過ごしてしまった。教科書的な児童文学の読み方と少しずれた、そのずれ方の角度や形に共感を覚えつつ読んだ。色々な意味で参考になる。『獣の奏者』についての考察も考えさせられた。西山さんは「戦争はいけない」というゆらがない芯を持っている。多くの人は同じ思いだろうけれど、それを表明し、行動しつづけることは誰にでもできることではない。2014/11/11

kozawa

2
現代児童文学について著者が書いてきたものを集めた(初出は『日本児童文学』など)。まぁそれなりに面白く読んだ。ジュブナイルとかもっと「商業的」作品の話をするにしてもこういうアプローチもありかなぁと思う所もありつつの…2011/12/26

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