日本語の語頭閉鎖音の研究―VOTの共時的分布と通時的変化

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  • サイズ A5判/ページ数 262p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784874245019
  • NDC分類 811.1
  • Cコード C3081

出版社内容情報

語頭閉鎖音が持つ音響的特徴voice onset time(VOT)について,共時的分布を詳細に記述し,その傾向に地理的および世代的要因が強く関わることを明らかにする。さらに地理的分布パタンの解釈および通時的変化の解釈を試みる。

第一章 序論 1
1.1 本研究の射程と枠組 2
1.2 先行研究と本研究の意義 12
1.3 本研究の目的と課題 43
1.4 次章以降の構成 44

第二章 研究方法 47
2.1 資料 47
2.2 データの扱い―音響分析,統計処理 64

第三章 分析 69
3.1 有声音のVOTの共時的多様性とその要因 69
3.2 地域的要因・世代的要因による分布の詳細 90
3.3 有声音のVOTの通時的変化 113
3.4 音韻的対立とVOT―東北と関東以西それぞれの変化 137

第四章 考察 153
4.1 地理的分布 154
4.2 音韻素性と音声カテゴリのマッピング 168

第五章 結論 197
5.1 本研究の成果要約 197
5.2 残された課題 205

【著者紹介】
高田三枝子(たかだ みえこ)
東京都東久留米市出身。
東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得満期退学、博士(学術)。
現在、愛知学院大学文学部専任講師。
専門は音声学、日本語学、社会言語学。
主要論文として、「日本語の語頭の有声歯茎破裂音/d/における+VOT化と世代差」(『音声研究』第8巻第3号 2004年)、「語頭有声破裂音におけるVOTの地域差と世代差―東北から関東の分析―」(『日本語の研究』第2巻第2号 2006年)、「日本語語頭有声閉鎖音のVOTに関する全国分布パタン」(『日本語の研究』第4巻第4号 2008年)がある。

内容説明

VOTの共時的分布の詳細を明らかにし、VOTの共時的多様性に関わる言語内的・外的要因を解明。閉鎖音の有声性の音韻的対立とVOTの関係について検証。以上の結果を、社会言語学、言語地理学、および音韻論的に解釈し、当現象の位置付けを行なう。

目次

第1章 序論(本研究の射程と枠組;先行研究と本研究の意義;本研究の目的と課題;次章以降の構成)
第2章 研究方法(資料;データの扱い―音響分析、統計処理)
第3章 分析(有声音のVOTの共時的多様性とその要因;地域的要因・世代的要因による分布の詳細;有声音のVOTの通時的変化;音韻的対立とVOT―東北と関東以西それぞれの変化)
第4章 考察(地理的分布;音韻素性と音声カテゴリのマッピング)
第5章 結論(本研究の成果要約;残された課題)

著者等紹介

高田三枝子[タカダミエコ]
東京都東久留米市出身。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得満期退学、博士(学術)。現在、愛知学院大学文学部専任講師。専門は音声学、日本語学、社会言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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