内容説明
本書は、統語構造と文法関係に関する現象について、経験的なデータを中心に考察したものである。特に、日本語と英語の原理的な共通性を念頭に置いて、言語現象の記述・説明を行った。
目次
第1章 階層構造(統語分析の基本単位:語彙範疇と機能範疇;英語と日本語の階層構造 ほか)
第2章 非対格性と非能格性(表層の文法関係:主語と目的語;非対格性と結果構文 ほか)
第3章 存在・所有構文(英語のThere‐構文の特徴;日本語の存在・所有文の文法関係 ほか)
第4章 存在・所有文の拡張用法(リスト構文:定性の制約の例外?;動的な意味を表す非対格動詞と所有文 ほか)
第5章 状態述語の他動性(状態述語の特性;非規範的な述語と二重主語構文 ほか)
著者等紹介
岸本秀樹[キシモトヒデキ]
1960年兵庫県生まれ。1991年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(学術博士)。鳥取大学教養部、滋賀大学教育学部、兵庫教育大学学校教育学部を経て、神戸大学文学部助教授
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