目次
プロローグ 日本語記述文法と三上・寺村文法
1部 三上文法をめぐって(三上文法の展開;三上文法の特徴;三上文法の体系;三上の文法研究をどう見るか)
2部 寺村文法をめぐって(寺村文法の展開;寺村文法の特徴;寺村文法の体系;寺村の文法研究をどう見るか)
3部 三上文法から寺村文法へという系譜
エピローグ 日本語記述文法のこれから
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くにお
2
三上章、寺村秀夫と生成文法の関係が意外だった。今まで「国語学者」「日本語学者」としてほとんど一括りにしていた文法学者たちの、立場の違いがよくわかった。時間があれば両氏の著作を読んでみたい。2015/03/10
KOU
1
『日本人のための日本語文法入門』の次は何にしようかと思ったが『24週日本語文法ツアー』と『基礎日本語文法・改訂版』の組み合わせや『象は鼻が長い 日本文法入門 新装版』は、実際に書店で見てみると読み物としてはちょっとという感じだったので、歴史の方に舵を取って読み物っぽいこちらを。寺村氏が三上氏が開拓した記述文法による文論研究を受け継ぎ、より精密で具体性のある体系を作り上げ、その体系が日本語記述文法の標準的なモデルになっているというのが、益岡氏の立場ということでした。ただ、そう考えていない立場もあるらしい。2019/10/19