出版社内容情報
学習ストラテジーを分かりやすく解説する入門書かつ、将来の研究への方向を指しめす一著。J. V. ネウストプニー・伴紀子・宮崎里司・浜田麻里・岡崎眸・岡崎敏雄・斎藤里美・田中望ほか
内容説明
本書は、日本語教育における学習ストラテジーの研究を概観し、新しい視点を提供しつつ、実践への道を開いたものである。
目次
総論(言語学習と学習ストラテジー;日本語教育における学習ストラテジー研究事始め;最近の学習ストラテジー研究のいくつかの動向 ほか)
各論(学習者はどのようなストラテジーを使っているか;文法的ストラテジー;語彙及び漢字学習ストラテジーの研究 ほか)
学習ストラテジーへの提言(グループストラテジーの研究について;「学習ストラテジー」は学習者を幸福にするか;学習ストラテジーとネットワーキング ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobu A
4
1999年初版購読本読了。学習ストラテジーの定義はOxford(1990)の「学習をより易しく、より早く、より楽しく、より自主的に、そして新しい状況に素早く対処するために学習者がとる具体的な方法」が有名。学習者が無意識に使っていたりして実証が難しい分野だが、伝達可能が条件で学習ストラテジーを促進できるような活動や個別のアドバイジングで意識化させることが出来ればと考える。そういう意味でとても示唆的な1冊。第12章の斎藤・田中論文は学習ストラテジーそのものの意義を問う非常に興味深い1本。勉強になった。2017/05/31
宵子
2
修論に必要だから慌てて読んだ、その2。日本語教育に学習ストラテジーの論文を集めたもの。ちなみにストラテジー研究の歴史は四十年くらいと新しい。でも、私は学習ストラテジーを直接学習に教えることは不可能で、学習者自信が見つけるものだと思う。教師は学習者に自分に合ったストラテジーを見つけるように促すくらいしかできないのかな。2014/11/26