内容説明
本別冊は、現在求められている審美性・機能性に優れた「クラウン・ブリッジタイプ」の上部構造を製作するために不可欠となる「診断用ワックスアップ」と「テンプレート」、そして適切なテンプレートを応用して埋入されたインプラント体に連結される「アバットメント」をテーマとし、構成されている。第一部では「総論」として、これらの現状を整理するとともに、上部構造の新しい製作法のひとつとなったCAD/CAMシステム応用の可能性、ならびに印象採得における直接法・間接法の特徴と術式についても、できるだけ具体的に解説されている。そして第二部は、最先端のインプラント補綴を手がける補綴臨床家および歯科技工士の方々が、上記テーマをふまえたケースプレゼンテーションを執筆。いずれの論文でも、治療計画の段で理想的なゴールが明確に示されており、それを達成するためのさまざまな治療戦略をみることができる。
目次
第1部 総論・インプラント上部構造を成功に導くためのガイドライン(インプラント修復を成功に導くための診断用ワックスアップとテンプレートの重要性;アバットメントと上部構造の現状;インプラント上部構造模型法でのアバットメントの処理―直接法か間接法か)
第2部 症例に応じた上部構造製作(歯槽粘膜の薄い下顎臼歯部欠損への審美的対応;Straumann(ITI)インプラントを使用した上部構造製作
前歯部に適したインプラントと上部構造のありかた
包括的歯科臨床とインプラントの位置づけ―診査・診断を重視した上部構造製作
審美領域におけるインプラント治療の応用 ほか)
著者等紹介
小浜忠一[オバマタダカズ]
小浜歯科医院
重村宏[シゲムラヒロシ]
Japan Prosthetic Dental Laboratory
萩原芳幸[ハギワラヨシユキ]
日本大学歯学部クラウン・ブリッジ学講座助教授、日本大学歯学部附属歯科病院特殊診療部歯科インプラント科科長
山口芳正[ヤマグチヨシマサ]
フェスタデンタルテクノロジー
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