内容説明
アイヌ語のトー、ヌップに由来する「遠野」は遠くて近い民俗学のドリームランド。著者が流離い出会った景色と『遠野物語』を巡る文章がこだまする“異色”の文学紀行!
目次
朦朧かつ曖昧日記(二〇一三年○月×日 わずか百円の『遠野物語』;○月△日 乙爺はホームレスの先輩;三月八日 京極先生の職人技;五月五日 遠野の河童の顔は赤い;○月一二日 人気アイドルの座敷童子 ほか)
小説 佐々木喜善
小説 蛇足ではなく河童の屁
著者等紹介
井出彰[イデアキラ]
1943年、神奈川県箱根町生まれ。早稲田大学卒業。日本読書新聞編集長、三交社取締役を経て、1988年より図書新聞代表、2014年より会長。日本大学芸術学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
16
書名に惹かれて手にしたけど…。遠野物語に関連するあれこれを日記風に綴った後に、短編の小説二編。 前々から言われているのだろうが、欧化を進める明治政府の官僚である柳田は、佐々木喜善の話す泥臭い、あるいは下世話な話しを、自らの好むところだけ西洋風に仕上げた。それを称して著者は、その世界を遠野ドリームランドと。 民俗学と言えば、フィールドワークだが、柳田はそんなことしたことがないばかりか、田舎に行って帰ってきたら、家に入る前に着ていた服を脱いで燃やしたとか。 ぽつぽつおもしろい話しは拾えた。2015/09/27
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