内容説明
生まれながら画家の眼を持ち、強靭な意志と造形力に恵まれたクールベは理念と空想の芸術を否定し、芸術から神話・宗教・歴史・文学を追放し、現に自分の目で見えるもののみを描こうとした。…「私に師などいない。私は自然の弟子だ」という言葉を裏切ることなく、彼の絵画は自然界の快い響きと不気味な魔力、運命と永遠の生を高らかに謳いあげる―。
著者等紹介
カシュニッツ，マリー・ルイーゼ［カシュニッツ，マリールイーゼ］［Ｋａｓｃｈｎｉｔｚ，Ｍａｒｉｅ Ｌｕｉｓｅ］
１９０１年南ドイツのカールスルーエに男爵家の三女として生まれる。ベルリンの高等女学校卒業後ローマの古書店に専門職として勤務。第二次大戦直後から本格的な作家活動にはいり、詩・小説・エッセイ・ラジオドラマ・日記風の断想など幅広い創作活動を展開。ゲオルク・ビューヒナー賞をはじめプール・ル・メリット国家功労賞、ヘッベル賞受賞など数々の栄誉に輝く。１９７４年ローマにて死去。二十世紀ドイツを代表する女流作家のひとり
鈴木芳子［スズキヨシコ］
１９８７年早稲田大学大学院文学研究科修士課程終了。ドイツ文学専攻・翻訳家。１９９９年ゲーテ・エッセイコンクール受賞（ドイツ語）
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