内容説明
多くの工業先進国における近年のう蝕発生の減少は、現代における公衆衛生上の主たるサクセスストーリーのひとつ思われる。しかしう蝕は、多くの発展途上国では、いまだに必要な、またいくつかのケースでは、悪化しつつある問題であるように考えられる。本書では、う蝕におけるミュータンスレンサ球菌の役割について、いまだに残っている疑問を解明すべく現在行われている仕事が紹介されている。
目次
第1部 う蝕学概論(う蝕の歴史;う蝕の現状;う蝕の疫学 ほか)
第2部 ミュータンスレンサ球菌の分子生物学(ミュータンスレンサ球菌の分子分類;ミュータンスレンサ球菌の初期付着;ミュータンスレンサ球菌の固着 ほか)
第3部 う蝕予防研究のフロンティア(代用糖;GTF阻害剤;グルカナーゼ ほか)