内容説明
「平成の農地改革」は、田んぼの上空を発電所にすることです。長年、水田は農作物だけをつくる聖域でしたが、現在、日本が直面しているエネルギー問題への解決策として、原発に代わる大量の電気を発電するために、国内の水田の約30%の上空を発電所にするという提案です。
著者等紹介
福永博[フクナガヒロシ]
福永博建築研究所代表。1945年、福岡市生まれ。福岡大学建築学科卒業。一級建築士。150項目を超す特許を取得している。生け花の師範でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
17
素晴らしい発想!もちろん、まだまだ試行段階ではあるが、未来を感じさせる。田んぼの作物と発電、それだけなく福永さんの建築にかける姿勢も素晴らしい。今の時代は、電気がないとなかなか立ちいかないのは事実。また、人は食物を摂らないと生きていけない。その二つを、自然の力からという視点が素晴らしい。原子力発電所の対極にあるものの一つではないだろうか。将来の世代に、負の遺産を残さない生き方こそ、探るべきものだ。2016/02/07
くるみ
2
田んぼと太陽光発電の二毛作を取り入れようと提案している本。石油の輸入に関する記述で、戦争に日本が巻き込まれるかもしれないことを示唆していて、確かにそう推測することも出来るので、輸入に頼るのはよくないことだと感じた。自給率も上げられそうでいい提案なのだが、年収1000万円は本当に可能なのか?普通の人の田んぼを持っている面積は5反が普通なのかどうなのか知識不足で分からなかった。2019/10/24
RyoShun
1
稲:平均気温24度で1日5時間の日照が必要、田植えをして花が咲いてから1ヶ月では9時間以上の日照が必要2020/11/15
しげパレード
1
田んぼの上に太陽光発電パネル設置した米と電気の二毛作を紹介する本。祖父と孫の対話形式でさらっと読めるし、児童書みたいな作りしてる。まだ検証中だったり理想論も多かったけど、農業の後継者不足や日照、売電についても考えられてたのが良かったと思う。2015/09/28