内容説明
邪馬台国を明らかにすること。それは、わが国の草創期の姿を甦らせることでもある。しかし、「倭人伝」だけをいくら深読みしても、邪馬台国へは辿り着けない。ある明確な意図をもって「東夷伝」を著した陳寿。彼がその全編にわたり施した壮大な仕掛けとは―。邪馬台国の所在地論争に終止符を打つ!
目次
序章 「邪馬臺國」を考えるにあたって
第1章 『三國志』とその時代
第2章 異面の人、日の出る所の近くに有り―倭国への誘い(1)
第3章 海東に復た人有りや不や―倭国への誘い(2)
第4章 南は倭と接し、方四千里可り―特殊な距離観の秘密
第5章 郡より女王國に至る、萬二千餘里―邪馬台国への路程
第6章 世王有り。皆、女王國を統屬す―特別な国・伊都国
第7章 共に一女子を立てて王と為す―女王卑弥呼の誕生
第8章 周旋五千餘里可り―倭国二十九か国と狗奴国
第9章 汝が獻ずる所の貢直に答う―貢・賜関係と倭国
第10章 盗竊せず、諍訟少なし―海東の理想国家
第11章 卑彌呼以って死す。大いに冢を作る―女王卑弥呼の生涯
終章 もう一度振り返ろう!「邪馬臺國」への迷い道
著者等紹介
榊原英夫[サカキバラヒデオ]
1943年福岡県北九州市で生まれ、大分県に転ずる。1967年九州大学文学部史学科(国史学専攻)卒業。1967年福岡県職員となり、地域政策課長、国際交流課長、企画振興部次長、理事・秘書室長、教育委員会教育次長を経て福岡県を退職する。2001年(公財)福岡県国際交流センター専務理事。2007年(公財)九州盲導犬協会理事・総合訓練センター長。2009年福岡県前原市立伊都国歴史博物館長。2010年福岡県糸島市立伊都国歴史博物館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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