内容説明
色定法師は、なぜ「一切経」を書写したのか。1185年、平家は滅亡。2年後、色定法師は「一切経」の書写を始める。この色定法師の「一切経」書写の動機、目的、これを支えた綱首などの宋人や中世の宗像を明らかにする。97歳で生涯を終えた田村圓澄氏の最後の仕事。
目次
「一切経」の成立
色定法師と「一切経」
海神の三社
平氏と宗像氏
天照大神の出現―「歴史」のはじまり
仏教と「国家」
「大日本帝国」と仏教
色定法師の一筆書写「一切経」
色定法師の「道」と「世界」
「中世」を救う色定法師
色定法師と一人一筆の「一切経」
色定法師と平清盛
追悼・田村圓澄先生
田村圓澄先生を偲んで
田村圓澄先生の人と業績
田村圓澄先生を偲ぶ