内容説明
九州の地域問題をめぐる住民運動の記録。十代で谷川雁、上野英信、森崎和江などのサークル村に参加。三菱化成黒崎工場の労災闘争、指紋押捺拒否闘争、強制連行の足跡を若者とたどる旅、三菱化成の公害輸出・ブキメラARE問題、花崎皋平との「田をつくる」運動などの活動を辿り、鮮やかに生きた軌跡を明かす。
目次
第1章 出発、サークルの時代―「だるま会」から「サークル村」そして七〇年代へ(一九五四‐一九七一年)
第2章 大企業の向こうずねを蹴る―労災問題への取り組み(一九七二‐一九七四年)
第3章 共通の敵を共同の力で―九州住民闘争合宿運動(一九七五‐一九八五年)
第4章 アジアの人々にとっての八・一五―指紋押捺拒否闘争と強制連行問題(一九八五‐一九九八年)
第5章 ブキメラ村をみつめて―マレーシアARE問題(一九九一‐二〇〇三年)
第6章 情報の交流から運動の交流へ―北九州かわら版・第3期サークル村(一九九五‐二〇〇七年)
第7章 長期的な志を軸に―田をつくる(二〇〇四‐二〇一〇年)
著者等紹介
村田久[ムラタヒサシ]
1935年3月31日、福岡県遠賀郡香月町に生まれる。中学卒業後、三菱化成(現三菱化学)黒崎工場に15歳で入社、『サークル村』に参加、1958年9月谷川雁、森崎和江と出会う。1969年春、「おきなわを考える会」を組織し、映画『沖縄列島』の上映運動にとりくむ。1972年、三菱化成黒崎工場での労災問題に取り組む。1972年、第2回九州住民闘争交流団結合宿に参加、以降、指紋押捺闘争、強制連行を若者とたどる旅、マレーシア・ブキメラ村での放射能公害被害者の支援、花崎皋平と共に「田をつくる」運動、第3期サークル村など、2012年8月8日、77歳で亡くなるまで多分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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