内容説明
巨大開発、巨大産業、巨大企業―産業社会の肥大化は、人間と自然、人間と人間との関係を崩壊させ、地球規模で生態環境を破壊し、資源を枯渇させている。もはや逃げ道はない。求められるのは、エコロジー的に耐えられる生産と消費、生活スタイルへの方向転換である。
目次
1 反空港・脱開発(これでもなお新福岡空港を造るのか;直ちに輸送のエコロジー的・人間的な方向転換を;博多湾の人工島事業は破綻している;博多湾の人工島とわたしたちの選択)
2 生命系・反グローバル運動(コメ輸入自由化の思想と反対運動の論理;WTOを破綻の危機に追い込んだ反グローバル運動;水はなぜ「不足?」するのか)
3 脱ダイオキシン汚染・脱浪費社会(有明海の魚介類は「安全」というまやかし、「風評被害」恐れてダイオキシン汚染隠し;「豊かさ」から距離をおく自分の方法を;浪費を止めることから始めよう;大牟田RDF発電事業は破綻させなければならない)
4 もう一つの政治選択(環境保全条例制定運動が残したもの;近代文明モデルの乗り超えを;よりラディカルにオルタナティブへ)