内容説明
共同体のしがらみを脱し、個の確立に向け疾走してきた近代。この近代の果てに現出したのは異質な他者の排除と自閉的な共同性への閉じこもり…。国境を越えて生きる今日、個人の能力の開花と両立する共同体は可能なのか。地域社会や国家、家族の現在を見つめ、祭り、ボランティア活動を訪ね、他者との共生の可能性を探る。
目次
第1章 共同体の現在(共同体の復権;共同体を支えるもの;さまざまな共同体のかたち;新しい共同体の試み;現代における共同体の可能性)
第2章 共生の時代(国境を越える共生;日本とタイを結ぶもの;文化の異質性をどう超えるか;生き方としてのボランティア;ボランティアの可能性)