内容説明
長い戦争が終わり、初めての野球との出会い、長嶋らと作った立教大学野球部の黄金期、南海ホークスでの日本シリーズ4連投4連勝。監督としての南海からダイエーへの転換…。華麗に舞った背番号21の男が、初めて語った野球人生。
目次
南海が消えた日
大阪から福岡へ―ダイエーホークス誕生
輝けホークス
悔いなし―僕の野球人生
僕の交遊録から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さすらいのアリクイ
10
南海ホークス、福岡ダイエーホークスで選手、監督として活躍された杉浦さんが選手時代の頃や南海、ダイエー時代の監督時代の出来事などを書かれた本。昭和34年の巨人との日本シリーズ4連投4連勝の舞台裏や一緒に戦ったチームメイトのこと、大阪から福岡へチームが移転した時のことなど杉浦さんの野球人生が詰まっている本です。僕が杉浦さん素晴らしいなと思ったのは本の中に登場する方々やチームなど、人物、物事に対する姿勢が紳士的なこと。杉浦さんが何を愛し、大事にしていたのかが読んでいると伝わってくるような。とてもいい本です。2017/06/26
イチゴタルト
3
大学時代長嶋と同じチームで戦い、南海に入団すると、同リーグには稲尾和久が、そして南海には鶴岡野村広瀬が仲間で、日本シリーズで戦う相手は長嶋率いる巨人軍というマンガかよと言いたくなる話よね。鶴岡監督と三原監督の共通点は相手を見て褒めるか叱るか決めるところ。鶴岡の場合は野村に厳しく杉浦には怒らない。三原の場合は豊田に厳しく中西に優しいと。これは水原監督にはないかなぁ~。最後にダイエーの地元の選手を獲得してスターにする方針は今も引き継がれているね2018/05/08
lonely_jean
0
だいたいの写真で眼鏡をかけているのが、すごい。しかも、それが一因でアンダースローに転向したというのだから、何がどう作用するかわからないもの。ひとり南海に入団することになった時はさぞ驚いただろうが、長嶋と仲違いするでもなく、よかった。両人の人柄だろう。たくましく優しく熱い投手であり監督だ。2021/12/03