内容説明
玄界灘に面し、対宋貿易、刀伊の襲来など、古くから異文化との遭遇の場であった西区。海岸に広がる数々の奇勝、元寇防塁など、その豊かな自然と歴史に迫る。
目次
西区の変遷
西区に残る神功皇后伝説―武内宿禰と壱岐真根子
縄文、弥生時代の西区―今山に石器製造所
玄室、石棺が見られる丸隈山古墳―遺跡めぐりコース
玄界島に残る百合若伝説―「玄界島・鷹島」論争
油の利権争いがあった長垂山―昔は盗賊が住む物騒な山
怡土築城に陰惨な政争の影―上ノ原には安徳帝皇居の伝説
外来文化の窓口であった今津―平重盛と宋の医師
武射祭、夜神楽で知られる飯盛神社―学業成就は文殊菩薩
二代藩主・忠之が勧請した愛宕神社―参道に女道と男坂
元寇記念碑をめぐって大論争―地中に温存された防塁
秀吉が公領にしたかった「博多」―旧・怡土郡内に代地の公領〔ほか〕