内容説明
歓楽を追う温泉志向に抗し、文化豊饒の気風を打ち立てようと“闘ってきた”町・湯布院。数代に及ぶ闘いの後、町はどうなったのか。
目次
1 走れよ、自分の速さで(九月の町;右腕が痛む町 ほか)
2 風が吹きぬけて(平和な町;ヘンな町 ほか)
3 モデラート・カンタービレ(ふつうの速さの町;紅葉の照る町 ほか)
4 町という空間(遅れて目覚めた町;SP装置の中の町 ほか)
5 湯布院の風(「遊休地」という場所;「所さむらい、旅ぼうず」 ほか)
著者等紹介
中谷健太郎[ナカヤケンタロウ]
1934(昭和9)年、大分県湯布院町に生まれる。1957年、明治大学を卒業、東宝撮影所に入社。稲垣浩、千葉泰樹などの下で助監督をつとめる。1962年、父の死により帰郷。旅館亀の井別荘を継ぐ。以降、由布院の町づくりを、ゆふいん音楽祭、牛喰い絶叫大会、湯布院映画祭などの企画や、新郷土料理の開発など、さまざまな分野で実行していく。著書に『たすきがけの湯布院』がある
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