内容説明
世界のすみずみとの交流が、航空機によって頻繁に行われる今、国外からの感染症の侵入は、“当然ありうること”として認めなければならない。これまで“なじみの薄かった”これらの疾病について典型的症状、初期症状、病原体の分布、潜伏期、感染経路・様式、発生状況など、それぞれの特徴を述べ、感染が疑われるときの対応を解説。
目次
第１章 細菌感染症（輸入細菌感染症の現況；コレラ；細菌性赤痢；腸チフス・パラチフス；サルモネラ症；大腸菌下痢症；カンピロバクター腸炎；コレラ以外のビブリオ下痢症；エルシニア属、エロモナス属、プレシオモナス属による下痢症；腸管系病原菌の薬剤耐性；性行為感染症）
第２章 ウイルス感染症（外来性ウイルス感染症の現状と問題点；ＡＩＤＳ；Ａ型肝炎；ポリオ；デング熱；黄熱；日本脳炎；ヒトのサルポックス症；ラッサ熱；マールブルグ病；エボラ出血熱；クリミア・コンゴ出血熱；急性出血性結膜炎）
第３章 寄生虫感染症（輸入寄生虫感染症の現況；原虫による疾病；線虫による疾病；吸虫による疾病；条虫による疾病；鉤頭虫症；節足動物による疾病）
