内容説明
アメリカ歴代大統領のうち、時代を異にする著名な10人を取り上げ、それぞれの信仰歴、生まれ育った宗教環境、教会の所属などを紹介。そして、その信仰が大統領時代の政治と政策に与えた影響について考察する。
目次
第1章 ジョージ・ワシントンと神の国アメリカの誕生
第2章 トマス・ジェファソンは信仰の敵?
第3章 「苦悩の神学者」エイブラハム・リンカン
第4章 ドワイト・アイゼンハワーは「大統領にして兵卒」
第5章 カトリックの希望の星、ジョン・F.ケネディ
第6章 南部福音派ジミー・カーターの誠実な躓き
第7章 ロナルド・レーガンの「悪の帝国」との戦い
第8章 不倫騒動とビル・クリントンの悪人正機
第9章 ジョージ・W.ブッシュの「イラク戦争は神の声」
第10章 バラク・オバマは国民統合の信仰をめざす
著者等紹介
栗林輝夫[クリバヤシテルオ]
関西学院大学法学部教員。同大学キリスト教と文化研究センター長。ICU、東京神学大学大学院を経て、1976‐85年、アメリカ、スイス、ドイツに留学。91‐93年、グラジュエイト・セオロジカル・ユニオン(カリフォルニア)客員。Ph.D.(博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
20
自らの信仰を拠り所として、アメリカの大義を「全人類の大義」と言い切ったブッシュに比べれば、オバマの信仰告白は表面上穏健である。だが、何かモヤモヤを覚えるのは、イメージ戦略として政局に利用しているように見えるためか。2021/02/02
劇団SF喫茶 週末営業
2
アメリカは宗教国家なのだが、日本で紹介されるのは共和党保守派が妊娠中絶に反対とか進化論を否定とか面白おかしい部分のみ。しかし実際には、聖書を読み込んだり熱心にキリスト教を信仰しているのは民主党のほう。本書ではカーター、クリントン、オバマなど民主党大統領がキリスト教を真面目に信仰し、それがどう政策に反映されるのかが描かれる。また選挙対策として各宗派の票を集めるために信仰を隠したり偽装したりする複雑さも描かれる。ちなみに共和党はレーガンやブッシュjr がキリスト教を身勝手に利用してる事が描かれる。2025/04/02
メルセ・ひすい
2
14-36 赤38 オバマはムスリム? のモーゼか?? ホントにモーゼの再来なの? 基督教から理想主義を差し引くと、とっくの昔に枯渇している。当選の鍵はネット募金と共和党の地盤、基督教福音派が民主党への寝返り!… オバマの基督教は神学者・ラインホールド・ニーバー現実主義の共鳴…共和党右派との折り合いで決まる。背後には、クリントン♀の魔の手が…いずれにしても読書メーター諸君の日本の宗教感では理解不能。きみの身体の中に組み込まれている宗教感に気づいていないだけなのだ。。アメリカ日本州以来(無条件降伏)※2010/12/28
☪恋☪
0
大学受験の時に読みました。おもしろかったです。2012/10/15