内容説明
プロテスタント教会がサクラメント(聖礼典)として重んじてきた「洗礼」「聖餐」が持つ意味とは?―聖餐の問題で揺れ動く現代の教会の中にあって、聖書、歴史、伝統、礼拝、説教、宣教といった諸方面との対話からその本質をわかりやすく解き明かす。
目次
第1部 洗礼から(オープン・シークレット;サクラメント理解の貧しさ ほか)
第2部 聖餐へ(聖餐的敬虔;三位一体の神の業 ほか)
第3部 祝いの中から(恩恵の画像;神のオイコノミアを視る ほか)
付論(教憲・教規では;リマ文書・ロイエンベルク文書等の誤読と問題 ほか)
著者等紹介
芳賀力[ハガツトム]
1952年、神奈川県に生まれる。1979年、東京神学大学大学院修了。1983年、ドイツ・ハイデルベルク大学神学部留学。1987年、同大学より神学博士号取得。東京神学大学教授(組織神学)、慶應義塾大学講師、日本基督教団東村山教会牧師、季刊『教会』編集主幹(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KJ
1
信徒にも伝わるように配慮して書かれている。たとえなども多く使っていて分かりやすい。ただ全体を通しての論旨がいまいち分かりづらく、全体としてフワッとしている印象を受けた。2022/02/09
nickandhannah
0
とても読み易い。そして洗礼と聖餐の意義が分かり易く説明されている。未受洗者へも聖餐を与えるべきだとの立場の人たちを意識して、その主張を論駁する目的もあって書かれた一冊なので、その内容の議論と主張が必然と多くなっているが、教会で行われている聖餐式は一体何の意味があるのだろう?と思っている方には必読の一冊だと思う。また、長く教会に集っているキリスト者も、一読してみると、更に聖餐の恵みと喜び、そして奥義が鮮明になって良いと思った。2015/07/05