感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
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法律に徳目を並べることは端的に言って「思想信条の自由」を侵害してはならないとする憲法十九条に抵触するとした上で、原則として民主主義社会において教育目的を法律に書くことに疑問を呈している。改正基本法の矛盾は、グローバルな経済競争に勝ち抜くために主体的に判断する個人の能力を育成することをうたっておきながら、徳目を並べたことにあるという。徳目こそ主体的、批判的精神を奪うものに他ならない。こうして政治がどんなに腐敗しようが追従しようとする一定層の市民が生まれたならば皮肉な話である。2021/03/05
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