出版社内容情報
現役鉄道員にして、自ら霊能力をもつ著者が見、体験した鉄道にまつわる怪談集。誰も知らなかった鉄道の舞台裏を語る。
現役の鉄道員にして「霊能力」を持つ著者が語る、恐ろしくて、ちょっぴり悲しい鉄道の舞台裏。幽霊、都市伝説、事故や事件など、オカルトにまつわるさまざまな事象を追ったドキュメントである。ここでしか語られない、鉄道幽霊譚を満載した怖い一冊。
【著者紹介】
1975年生まれ。某私鉄職員を経て、現在は別の鉄道会社に勤める現役鉄道員。自身の持つ「霊能力」で、これまで数々の事故を未然に防止、社から23回にも上る表彰を受けた。
内容説明
現役鉄道員が見た、恐ろしくも不可思議な現場…そして、この世ならざる者たちとの遭遇…!鉄道の舞台裏を克明に綴った“リアル・ドキュメント・ルポ”。
目次
第1章 人身事故発生!
第2章 黒い靄
第3章 事後現場の“怪”
第4章 異界、そしてこの世ならざる者たちとの遭遇
第5章 戦慄の恐怖譚
第6章 鉄道業界“噂の真相”
第7章 異能者の憂鬱
1 ~ 1件/全1件
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悪趣味な本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まあちゃん
20
幽霊譚は少ないです。人身事故のばらばらな肉片を拾い集める話がかなり多いです。人身事故が起きた時に遺族への損害賠償額とか。ただ、日常的に起きる不思議な現象を、鉄道員たちは見て見ぬ振りをして、あまり語らないようです。著者は霊感があり、自殺しようとしている人の周りに黒い靄が見えると言います。またある人身事故現場で霊が毎日立ち、行ってみると残っていた遺体の足の一部を指差したとのこと。そんな不思議な話も少しですがありました。期待していた事実怪談的なものではなかったです。2015/11/23
澤水月
18
お化け話もだけど、人身事故がどのように処理されてダイヤ復帰していくのか淡々と詳細に書かれているのが大変興味深い(賠償含め)。あと実録殺人好きに超有名な「実況テープ」一家が異常な連鎖自殺があった某駅に…! グモは実は鉄道側からでなくネット掲示板から来た言葉とは知らなかった。題名から想像するより広く深い内容。乗客もだが駅員警察救急全てにダメージ与えるんだな…車両そのものにも。イニシャルになっている駅名、線名が多いが都心ターミナルで新しい地下鉄できたI駅って…そこのいわくつきの場所が現在できたばかりの珈琲店!2014/08/10
鷺@みんさー
8
キャッチーなタイトルは逆に損している気がします。読むとひたすら、「事後処理」をせねばならぬ鉄道員さんたちが、気の毒で気の毒で…そんな仕事をするために就職したわけではなかろうに、と。昨今は不景気続きで、人身事故が山のように起こってますからね。警察でさえビビるミンチ状態の掃除をし、周囲の人からは苦情を言われ…ただでさえ、目の前に飛び出されたらトラウマになると思うのに、作者のように「視える」人にはどれほど酷なのかと、苦く思いました。話はどれもリアルで、幽霊話じゃなくても十分恐ろしいです。
桜父
5
現役鉄道員の著者は「見える」人。著者が、駅や路線で起きる「人身事故」を生々しく書いています。自殺者のパーツを集める「落穂拾い」等苦労が偲ばれます。 自殺の代償は残された遺族が引き継ぐが、請求金額が高い事に驚いた。 幽霊話をもうちょっと多く載せてほしかったと思う。2015/05/19
dotkawahagi_bk@だいたいホラー小説しか読まない
4
霊感のある現役鉄道員が語る、現場のリアルな舞台裏。大勢の人々が利用する鉄道に関わる都市伝説や幽霊譚。そして起こり続ける悲惨な事件、事故。 鉄道員の今を知るにはうってつけの一冊か? 見える人である筆者が実際に体験したことや、同僚から聞いた話を集めている本。リアル・ドキュメント・ルポとのことなので、鉄道に関する怖い話。とはまた違う。また、「幽霊が出る駅、路線…教えます!」となっているが、実際は駅「A駅」や「S駅」としているため実際にどの駅かという特定は難しそう。2019/08/31