内容説明
じゃじゃ馬・娼婦・魔女・天使など、女たちのレッテルを解読することで、女と男、そして家族に潜む権力関係に迫る。
目次
第1章 「ヒーロー」クレオパトラと「ヒロイン」アントニー―『アントニーとクレオパトラ』Antony and Cleopatra
第2章 従順を演じるキャタリーナ―『じゃじゃ馬馴らし』The Taming of the Shrew
第3章 王妃ガートルードとオフィーリア―『ハムレット』Hamlet
第4章 母性、家族、国家―『コリオレイナス』Coriolanus
第5章 ハーマイオニの変貌―『冬物語』The Winter’s Tale
第6章 ミランダの役割―『テンペスト』The Tempest
著者等紹介
朱雀成子[スジャクシゲコ]
1945年生まれ。九州大学文学部卒業、大学院修士課程修了、博士(文学)。梅光学院大学教授を経て、佐賀大学文化教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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viola
3
論文でお世話になっています。著書もあったことに最近気付いたので、読んでみました。まず衝撃的なのが、想像していたよりも日本のシェイクスピア・フェミニズム批評がこんなにも遅れていたのだということ。『アントニーとクレオパトラ』、『じゃじゃ馬ならし』、『ハムレット』、『コリオレーナス』、『冬物語』、『テンペスト』の論文が収録。もっとも面白かったのは『ハムレット』で、その中でもガートルードに着目したもの。著者はロマンス劇だときっと『冬物語』が一番好きなんだろうなぁということが滲み出ている論文でした^^2012/07/09
沢村駿介
0
60。論文用。一つの物語には同性で「女性性」に偏った人物と、「男性性」が大きな割合を示す人物がいるという考えは面白い。「水」「土」といったキーワードから読み取っていく切り口も見つけた(その切り口がなぜ重要かも知った)。2013/02/26
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