内容説明
本書は、2002~2003年度に(財)アジア太平洋センター(2004年4月に(財)福岡アジア都市研究所に改組)において実施された自主研究プロジェクト8A「アジアの都市における共生社会のビジョン」の成果を取りまとめたものである。
目次
序章 アジア都市へのアプローチ―多様で多面的なアジア都市を探る
第1章 台湾の都市の活力と攤販―台中市における攤販と近代都市との共生
第2章 経済・流通システムにおける共生―食品安全性における都市と農村の協調の視点から
第3章 バングラデシュ・ダカ市の地域社会における環境共生の可能性―地域社会の社会的諸要素・諸関係に焦点をあてて
第4章 ベトナムにおける経済開発と共生問題
第5章 都市居住空間にみる異文化の共生―韓国・鎮海市における日式住宅の変容
第6章 表現される都市―上海
終章 アジアの都市共生論
著者等紹介
出口敦[デグチアツシ]
九州大学大学院人間環境学研究院都市・建築学部門助教授。1961年東京都生まれ。東京大学卒業、東京大学大学院工学研究科都市工学専攻博士課程修了(工学博士)。東京大学助手を経て、1993年より現職。専門は都市計画、都市設計。景観、土地利用、サステナブル・シティ、コンパクト・シティ、屋台・露店等のアジア都市の仮設空間等を研究
王志剛[オウシコウ]
中国・中国人民大学農業・農村発展学院副教授。1965年中国遼寧省生まれ。北京農業大学卒業、九州大学大学院農学研究科農政経済学専攻修士・博士課程修了(農学博士)。九州大学助手、中国南開大学経済研究所副研究員を経て、2003年10月より現職。専門は農産物流通、食品安全性、フードシステム、アグリビジネスなどに関する理論と実証を研究
三宅博之[ミヤケヒロユキ]
北九州市立大学法学部教授。1957年兵庫県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。北九州市立大学(旧北九州大学)法学部講師、同助教授を経て、1999年より現職。専門は南アジア地域研究、社会地理学、都市環境論。バングラデシュにおける清掃人研究、バングラデシュの環境教育のあり方
松田晋哉[マツダシンヤ]
産業医科大学公衆衛生学教室教授。1960年生まれ。産業医科大学医学部卒業、フランス国立公衆衛生大学校卒業。産業医科大学助手、講師、助教授を経て、1999年より現職。専門は公衆衛生学
李賢姫[リケンキ]
韓国・〓(けい)園大学校建築・室内建築学科副教授。1964年生まれ。韓国・漢陽大学校卒業、東京大学大学院博士課程修了。韓国建設技術研究院研究員、又松大学助教授を経て、1997年より現職。専門は建築計画、住居文化論
新谷秀明[シンタニヒデアキ]
西南学院大学文学部国際文化学科教授。1961年京都市生まれ。神戸大学卒業、神戸大学大学院文学研究科修士課程終了。専門は中国現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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