内容説明
ガムテープで描く世にも不思議なアート書体。
目次
修悦体ってナニ?
修悦体が映画に!
修悦体を作ってみよう
修悦体ギャラリー―ガムテープ文字が街にとび出した
修悦体美術館―作品集カタログ
修悦体50音をマスターしよう
インタビュー
著者等紹介
佐藤修悦[サトウシュウエツ]
「修悦体」生みの親。岩手県出身。2003年、JR新宿駅の工事現場で警備員として勤務のかたわら、ガムテープを使った案内標識を作りはじめる。見やすく温かみのある独特の字体がインターネットや口コミで話題となり、「修悦体」として人気を確立。2007年よりJR日暮里駅で同じく業務のかたわら「修悦体」制作をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ま
36
作りたい文字を縦線横線に分解して、予め設けた字枠の中に落とし込んでいく。最後に字枠ほか不要な部分を剥がして完成。独特の優しさが宿るフォントである。斜め線や曲線をどう表現するかが難しそうだが、同時に修悦体らしさの見せ所でもありそうだ。修悦体の由来は生みの親の佐藤修悦さんの名前から。すごくしっくりくる。あとがきで修悦さんの書いた原稿の写真が載ってたが、普段の字もナチュラルに修悦体っぽい感じだった。2023/05/05
けんとまん1007
28
こうこれは、素晴らしい芸術の世界だと思う。道路や標識に書かれている書体を思い浮かべてしまう。それも、一部、省略されたりデフォルメされたりしていえも、十分すぎるほど伝わってくる。それ以上かもしれない。まさに、佐藤さんのデザインセンスが、飛びぬけているのと、佐藤さんの思いが相まって出来ているのだと思う。やってみたいと思うが、難しそう。2018/04/25
アセロラ
8
『もじもじもじ鉄』で「修悦体」を知り、こちらの本を拝見しました。修悦体とは、工事現場の警備員であった著者の佐藤修悦さんがガムテープで作った、案内板などの文字です。元々は新宿駅、その後は日暮里駅で勤務していたそうです。2009年発行の本なので、現在のことは存じ上げません。ガムテープで枠をバランス良く作ってから、タテヨコを揃えながら作っていく過程が圧巻です。映画ポスターの題字や、CD、ゲームソフトのジャケットデザインの依頼もあったようです。おもしろい本でした。知らなかったことを知ることができました。2019/12/01
小鈴
8
ネットで噂を呼んだ修悦体が本になった!たまに駅で見かけますよね。でも私には真似できなさそう。難しそうだわ。2009/04/27
西澤 隆
6
半角横倍縦倍四倍角しかなかったワープロにゴシックが登場したときには嬉しくて色々使ったけど、書体を選べるようになったらなおのことセンスが必要でヘンな使い方をするとより安っぽくなったり伝わらなくなったりすることを痛感した。今でもヘンなPOP体のチラシはあふれてるだけにちゃんと伝わり好感を持って認識してもらうというのはプロの技術だなとつくづく思う。修悦体は視認性抜群でしかも優しい。ガムテープでこれを作る佐藤さんの笑顔もとても優しくて魅力的。読了はしたけどマネはできないとつくづく感じました。これはすごい仕事だよ。2017/02/27