内容説明
本書では、高齢期をいかに自立して生きるかという課題の中で、葬送への準備を高齢期最後の生活課題として位置づけ、高齢期における主体的な葬送準備の方法としてのいわゆる葬送の「生前契約」に着目し、アメリカおよびわが国におけるその成立過程と現状をとらえ、将来の方向性を検討することによって、高齢期の生活課題を解決する選択肢として葬送の「生前契約」が果たす役割を述べるものである。
目次
第1章 高齢期における死への準備
第2章 アメリカにおける死と葬送
第3章 アメリカにおける葬儀の生前契約
第4章 わが国における葬送への意識と葬送負担
第5章 わが国における葬儀生前契約の動向
第6章 高齢期の生活課題と葬儀の生前契約
著者等紹介
北川慶子[キタガワケイコ]
1979年東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程満期退学。社会福祉学博士。現在、佐賀大学文化教育学部教授。専攻、社会福祉学。著書に「高齢期の選択と決断」(’99年)、共著に「長寿社会における老人福祉」(’92年)「現代の高齢者問題と人間福祉」(’93年)「人生の社会学」(’93年)「現代社会における社会福祉援助技術活動」(’99年)
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