内容説明
本書は九州大学経済学部の研究陣が、現代経済の取り巻く様々な問題に対して意欲的に取り組んで来た研究内容と課題を公刊したものである。従来、わが国の金融業界は金融当局による護送船団方式と呼ばれる当局の保護のもとに他に類を見ないほどの規模の拡大をとげてきたが、実態はかならずしも効率的な経営が行われてこなかった。わが国のバブル崩壊によってそのことが露呈し、金融再編がまったなしで現在進行している。本書では、こうした事態に対して経済学の側からの適切な問題提起と政策提言を、いくつかの角度から取り扱っている。
目次
1 環境の経済学
2 経済統計の課題
3 産業・貿易論の課題
4 金融の課題
5 保険・保証サービスの展開
6 組織とインセンティブ