出版社内容情報
異なる視点に立てば、ことばの異なる様相が見えてくる。本論集の研究はその視点も射程も多岐多様であり、音声、文構造、意味、認知の問題などの分野について、現代の言語研究の地平を眺望する。
目次
文法と意味表示に関する覚書
小節の範疇的・意味的制限とその構造
非特定的不定名詞句への照応に関する一考察―概念構造による分析の試み
右方移動現象と束縛経路理論の問題点
前置詞句からの抜き出しと“Locality”
名詞句内における副詞的名詞句について
談話照応の原理―談話トピックと関連性理論
OverstatementとUnderstatement―アイロニーを取りまく関連語彙の研究
構文の認知構造ネットワーク―全域的な言語理論を求めて
事柄の認識と時制の一致現象
語形成における切り取り規則
英語のoneのアクセントについて
英語の発話における焦点の音響的特徴
標準日本語のアクセントの移動の再考
「ところ」補文のシンタックス
モノ・コト視点からの「の」節の分析―通信によるニュース記事の分析から
日本語の時制と省略性〔ほか〕