内容説明
本著作は、ローレンツの思想を、フロイトの「精神分析」やヘルムホルツの「無意識推理説」と関連づけて、行動と心とのからみあいをさぐろうとするものであり、現在発展している動物行動学、認知科学などが十分に踏まえることなく跳びこえてきた分野に立ち戻って吟味した貴重な労作である。
目次
第1章 序論と課題の限定
第2章 ローレンツの本能行動説
第3章 系統発生的適応と経験(学習)による行動修正の可能性
第4章 生得的解発図式の独自エネルギー(活動特殊エネルギー)とその機能的特性
第5章 解発体の構造と機能
第6章 活動特殊エネルギー説の検討
第7章 ゲシュタルト知覚の卓越した認識機能
第8章 一般的考察と結論