出版社内容情報
パスカルが『護教論』において直面した説得という最大の問題を解明するために,その独特の手法である内的読者の析出から始めて,ついには彼のモノロジックな文章観の破綻,他者の声の解放にいたる言説生成のプロセスをたどる。
目次
第1章 《人間》を見る人間(記述の対象としての〈人間〉;説得の標的としての人間;テロリストの文才)
第2章 展望(古典修辞学;ポール・ロワイヤル版〈序文〉―〈登場人物〉)
第3章 対話そして/または独白(独白から対話へ;アポロジストと登場人物との対話;対話から独白へ)
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