内容説明
24年ぶりに『明日泣く』のメガホンをとった東映プログラム・ピクチャーの鬼才、内藤誠が書き下ろした傑作メモワール。岡田茂、石井輝男、深作欣二、野田幸男、山城新伍、竹中労、平岡正明、大和屋竺、荒木一郎…、規格外のユニークな個性と破天荒なエピソードで綴った不良性感度たっぷりのカルチャー・グラフィティ。
目次
1 はずかしや、制服制帽の時代
2 アメリカの傘の下で
3 それぞれの車で
4 師弟問答
5 偏屈系のスタジオ時代
6 シナリオライター時代の言い分
7 一筋縄ではいかない人たちの回想
8 歴史と映画
9 『明日泣く』のメーキングと映画の現場今昔
著者等紹介
内藤誠[ナイトウマコト]
昭和11(1936)年、愛知県に生まれる。早稲田大学政経学部卒業後、昭和34年、東映に入社。石井輝男ほかの監督につき、1969年、『不良番長送り狼』で監督デビュー。以後、『番格ロック』など数多くの東映プログラム・ピクチュアを撮る。フリーとなって以後、『時の娘』(80)、『俗物図鑑』(82)、『スタア』(86)を撮る一方、脚本家としても活躍。中部大学人文学部教授を務める。著訳書は『快楽亭ブラック』(イアン・マッカーサー、共訳・日本翻訳出版特別賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
50
音楽や文学の話を絡めて映画の中の人としての話が語られている。2021/07/31
midnightbluesky
4
自分は本当に東映の監督について何も知らないんだな・・・と痛感。小沢茂弘とは対極の位置にいるタイプの人なんだけれど、そういう人が大川・岡田(父)体制化で存在したことがにわかには信じがたい。でも、大島渚や吉本隆明と親交があったのには納得。2012/10/31
kokada_jnet
1
「昭和の映画少年」に続く内藤誠2冊目の自伝。「番格ロック」DVD発売中止の事情も、ばっちり、書かれてます。2012/01/16
nanasibunka
0
思い出話がほとんど。批判ではない。2020/07/16
tkm66
0
大学の教員になっていたとは!当時驚いた!との覚えが。2011/12/05