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内容説明
『週刊文春』の人気連載「家の履書書」において、著者・斎藤明美が記者時代から現在までに取材・執筆した中から「今は亡きあの人」たち29名をセレクト。著名人たちが語る「家」と「わが人生」の物語が、多くのことを教えてくれる。
目次
高峰秀子―その時の自分の身丈に合った生活をするのが理想
天本英世―彼女と住むはずの家で三十年間一人暮らし
川谷拓三―乗っ取ったも同然だった家内の実家
古今亭志ん朝―一つ屋根の下に赤の他人三家族が住んだ少年時代
丹波哲郎―祖父の家は2万坪、生家は3千坪、広い家はイヤだね
中野孝次―青春の苦渋に満ちた二畳間を一昨年書斎横に再現した
淀川長治―両親の寝室に並んだ枕を見て、父を憎み母を哀れんだ少年期
佐藤慶―嫌なものには徹底的に「NO」でも“家”はカミさん任せです
谷啓―新築の家が全焼。持ち出せたのはクレージーの衣裳と楽器だけ
藤岡琢也―結婚後十年間住んだ団地が僕の俳優としての哀歓を知っている〔ほか〕
著者等紹介
斎藤明美[サイトウアケミ]
1956年、高知県生まれ。津田塾大学卒業。高校教師、テレビ構成作家を経て、『週刊文春』の記者を20年務める。1999年、初の小説「青々と」で第10回日本海文学大賞奨励賞受賞。2006年、フリーとなり、作家活動を行う。2009年、脚本家・映画監督の松山善三と女優・故高峰秀子の養女となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
53
ちょっと期待していたのとは外れているのもありました。 それぞれの人が、自らの意思、好みを反映された家の事かと思っていたのですが、多くが子供時代に数年から10年ほど住まれた家が多かったです。 家の履歴書といえばそうなのでしょうが、インタビューされている内容に沿った家の間取りも拝見したかったです。 さすが養女になられただけあって、高峰秀子さんの終の住処の間取りを選ばれたのは素晴らしかったです。 かなり読み応えがありました。2015/12/26
ごへいもち
24
面白く読みました。皆さん苦労されているんですね。そういう時代だったのか、時代に関係なく苦労しないと成功しないのか。今の我が身は当然かも2015/08/21
なにょう
14
★今は亡き名優、文化人。自分にとっては、この人がいなきゃ日本の映画・ドラマは始まらないって方から、こんな方いたのかあという方まで。★内藤ルネさんは女だと思ってたヨ。淀川長治さんは特別な感じがする。みんな苦労してるけど、その中でも緒方拳さんは本当に苦労してるなあ。2度3度失敗しても諦めないで続けることが肝心なのだなあ。★高峰秀子さんの終の住処の間取りはいい。家は広さより間取りで決まり!2015/10/18
カタコッタ
13
衣食住の中で最も精神面に影響するのは、どんな暮らしをしているか、これに尽きる感じがします。成る程、と思う住まいが多く、興味深く読みました。こじんまりとした住まい、特に表紙にもなっている高峰秀子さんのお家が良い感じです。夢路いとし喜味こいし師匠の隣同士左右対称の住まいも面白いです。こんな住まいもありなんですね。2020/12/08
ROOM 237
12
目から大量に水が。昭和のTVを鮮やかに彩った大御所たちの苦労話が壮絶過ぎて、瀬尾河童さん風の挿絵が良い味出してる家の話はついでみたいなもの。でもそれでいい、いいんです。大震災に戦争が赤貧に追い討ちをかけ、複雑な血筋に涙無くしては読めない思いやりに満ちた親たち。緒形拳さんの母ちゃんのエピソードは、のび太がおばあちゃんと再開する話と同じくらい泣けた。病弱だった藤岡拓也さんの努力に、お母さんを大事に大事にした淀川長治さん…ウエーン!笑ったのは丹羽哲郎さんのじいじの2万坪の家と、古今亭志ん朝さんの噺しは流石です。2023/01/14
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