内容説明
中国、新疆ウイグル地区で撮影された映画「ヘブン・アンド・アース」。本書は、この映画の約４カ月にわたる撮影期間の生活を、笑い、怒り、涙で綴った俳優・中井貴一の日記である。
目次
序章
勃発！
前哨戦
撮影開始！
一時休戦
再びウイグルへ
ラスト・ラン
終章
著者等紹介
中井貴一［ナカイキイチ］
１９６１年９月１８日東京生まれ。父は映画スターだった故・佐田啓二。大学在学中の８１年に「連合艦隊」で映画デビュー、日本アカデミー賞新人賞を受賞。山田太一脚本のテレビドラマ『ふぞろいの林檎たち』でさらに人気を集め、市川崑監督の「ビルマの竪琴」、山田洋次監督「キネマの天使」など話題作映画に主演。８８年に主役を演じたＮＨＫ大河ドラマ『武田信玄』は、歴史的な高視聴率を記録。８９年、相米慎二監督と出あい、「東京上空いらっしゃいませ」の主演でコメディへの新境地を開く。市川崑監督の「四十七人の刺客」でキネマ旬報助演男優賞、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞ほか受賞多数。主な映画出演作品に「激動の１７５０日」、「お引越し」、「マークスの山」、「ラブ・レター」、「梟の城」、「竜馬の妻とその夫と愛人」、日刊スポーツ映画賞主演男優賞を受賞した「壬生義士伝」など。テレビドラマの出演作品に『Ａｇｅ３５、恋しくて』、『セミダブル』、『ある日、嵐のように』、『ウソコイ』などがある。近年は舞台活動も盛んで、『陽だまりの樹』『二人の噺』は公演回数を更新中。「ヘブン・アンド・アース」は初の外国映画主演作
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
5
中国映画の現場（それも特殊な）と中国の洗礼を同時に受ける事になった中井氏は、その書きぶりからも、相当なカルチャーショックを受けた事が察せられる。奥地へ行けば行くほど酷くなるトイレ事情、昼と夜の信じられない位の温度差。そして何より氏を苛立たせたのは、予定が見えずに「待ち」「変更」だけが多くなる現場。映画とは全く別世界に身を置く身から見ても「もったいない時間と金の使い方をしているな」と思えるのだから、その場にいた氏の不満や不安は、たまったものではない。「ポジティブに」と自らを鼓舞した氏の精神力と根性には脱帽。2006/04/18
うさうさ
4
NHKで中井貴一の特集があり、そこで興味を持ち、読む。 中国のトイレの話は聞いていたけど、予想以上で気の毒になった。中井さんは我慢強いほうだと思うけど、本当に大変だったんだなーと思う。2014/10/06
一虎
0
日本の常識がまったく通用しない中国の長期滞在で一旦は撮影を放棄して日本に帰ろうとするところを耐えられた中井貴一さん、偉大なことを学ばせていただきました。2019/10/02
