内容説明
スクリーンを焦がす灼熱の恋とスターのプライベートな恋。ハリウッド・スターたちの華麗な恋愛をリアルに綴る異色の映画史。恋を演じるスターは、その恋にふさわしい波瀾万丈な人生を送っていた―。スクリーンの内外で生まれた恋を追うことで、ハリウッド史を新たなる角度から綴った一冊。
目次
30年代(メアリー・ピックフォード&ダグラス・フェアバンクス;グレタ・ガルボ&ジョン・ギルバート ほか)
40年代(ジェニファー・ジョーンズ&デイヴィッド・O・セルズニック;グリア・ガースン&ウォルター・ピジョン ほか)
50年代~60年代(ジョン・ウェイン&モーリン・オハラ;オードリー・ヘプバーン&メル・フェラー ほか)
70年代~90年代(ジュリー・アンドルーズ&ブレイク・エドワーズ;チャールズ・ブロンスン&ジル・アイアランド ほか)
番外編(ジャック・レモン&ウォルター・マッソー;ビング・クロスビー&ボブ・ホープ&ドロシー・ラムーア)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fritzng4
2
30年代〜90年代に観客を魅了した映画のカップルについてのエッセイ(30年代40年代が多め)。今となっては殆ど忘れ去られたスターもいるが、このエッセイ(キネマ旬報に連載)が書かれた90年代当時にどのようにスターたちの出演作が評価されていたのかが窺い知れて興味深い。この当時わざわざニューヨークでVHSを買わねば見れなかった30年代の作品が一部とはいえ配信で見られるようになったというのは幸せな話だと思う。軽快で読みやすい筈見さんの書きっぷり。早世されたのが残念だが亡くなる間際まで映画に塗れた日々だったようだ。2023/10/25