観たり撮ったり映したり （増補・改訂）

手塚治虫

キネマ旬報社（1995/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 379p／高さ 22cm
• 商品コード 9784873761466
• NDC分類 778.04
• Cコード C0074

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しんこい]

アニメの話が中心かと思ったら、しごくまっとうな映画のエッセイ。見ているものも幅広ければ眼力も鋭い。日々の連載に追われながらこんなエッセイを書き、ビデオのない時代に一日一本映画を見ようとするのは、凡人には及びもつきませんね。

2011/05/15

[鈴木誠二]

実にやっかいさんな（褒め言葉でもあります）手塚治虫のいろんな面がよくわかるエッセイ集。博学で何でもできることが結果的に器用貧乏的になり、常にトップにいたいけど、そうならないことも分かっているジリジリした感じが伝わってきて実に良い。しかし、エッセイの最終回の唐突さは何だろう？　オヤジさんのフィリピン戦線エピソードがやはり問題だったのだろうか？

2014/04/22